3匹の妖精にまつわる、ちょっとイイ話

毎年、個人的にとてもオキニだったアニメ作品に贈られる『スナブロ的アニメ・アカデミー賞(なにそれ)』。

昨年は猫神やおよろずが見事に大賞を受賞しましたが、今年の大賞は年明けひと月目にして、早くも決定いたしました。

本年度大賞は………gdgd妖精sに決まりましたっ!

8888888888888。

…いや、決まりましたって言っても誰も得しないですけど。

とにかく、ワタクシ的に今年一番オモシロかった、いや今年はこれ以上面白いアニメは現れまい、と思える作品が早々に見つかったってことが言いたいんです。

もっと言うと、実はこのアニメ昨年末に放送されていたものらしい…。
じゃあ、今年の大賞にはなり得ないじゃないか!…という声も聞こえてきそうですが(…誰の?)、まぁ、スナブロ的には今年になってから初めて観たってことだし、ビデオ版も今年1月発売ってことなんで、大目にみてください。


先日は“新春アニメ批評会”とか言って、散々偉そうにレビューを書いたけど、もう新作アニメなんか気にしてる場合じゃない。

男子高校生なんかどうでもいいわwwって感じになっちゃった。(ヒドイ)



さて、このアニメどんなところが面白いかっつーと、妖精がグダグダなのが面白いんですな。(まんま!)

パッと見は小さなお子様向けに作っているかのようにも見えるけど、妖精たちが繰り広げる下世話なやり取りは、ちょっぴりシュールでユーモラス。
3匹のキャラクターが織りなす可愛らしさとバカバカしさに、大きいお友達ドモは、すっかり夢中になってしまうんである。

それで、いとも簡単にB〈ブルーレイ〉D〈ディスク〉とかを買っちゃうんだよ。


…ボクみたいに。


この作品、あまり制作費をかけずに作った割には、思わぬ人気が出たために、BDも予想外に売れちゃってるらしい。

日々生産コストとの戦いを強いられているアニメ業界に、まさに衝撃が走ったと言っても過言ではない。
…うそ。知らんけど。

今や、アクエリオン何とかみたいに、もの凄い手間とお金をかけてCGをモデリングしましたってアニメを作る時代なのに、「gdぽよ〜〜」って “六角大王” とかで天下取られた日には、やりきれない気持ちになるだろう。

じゃあオレ達だって、3匹の妖精がただ座って他愛もない雑談をするだけのアニメでも作れば儲かるんじゃね?っていうと、そうはいかないんである。

もちろん、本作の面白さの核となる部分は、個性的なキャラを愛嬌たっぷりに演じている、声優陣のお3方の功績によるものが大きい。
だけど、チープなCGで描かれたgdgdな妖精たちが、それでも笑いと魅力にあふれた作品にまとめ上がるのは、作り手が持つたぐい希なるセンスが込められているからに他ならない。キリッ。

一見適当に作っているようでも、ちゃんと笑いのツボを押さえているからこそ、目が肥えた視聴者にも支持される。

ボクの知る範囲で例えるなら、いくら絵のうまい「たかみち」が何気ない日常をおもしろおかしく漫画にしようとしても、笑いのセンスが伴わなければ『よつばと!』みたいにはならない…って感じでしょうか。

前のブログで、とあるアニメに対して“ユルさを履き違えてるからつまんない”みたいな偉そうな事も書いちゃったけど、ゆるゆるぐだぐだを上手くエンターテイメントにするってのは、けっこう難しいことなんだよね〜。


何でこんな大げさな話になっちゃった?

理屈じゃない面白さ…ってことが言いたかったはずなのに、めちゃくちゃ理屈っぽくなっちゃった。
これだからオタクはイヤですわね〜。


特典満載のBDも、高いのか安いのかよく分からないけど、gdgdワールドの虜になりつつあるワタクシ的には大変満足いたしました。
パソコンで観るのにちょうどいい程度のCGアニメを、高画質な大画面で観るバカバカしさも、またgdgd的と言えよう。


あと、初見を『ニコ生』で見たのが、余計に面白く感じた要因だったかもしれない。
偶然通りかかった『ニコ生』の一挙放送SPに参加し、コメントを投下しながら見ているうちに、ついつい作品に引き込まれていってしまった。

ネタ的にもツッコミどころ満載の本作は、みんなで寄って集ってツッコミながら観るのが、本当の楽しみ方とも言えるのかもしれない。


この調子でBDが売れ続けたら、全国的にgdgdブームが到来しちゃうんだろうか…。

調子に乗ってフィギュアだなんだと、手広く儲けるコンタンなんだろうな〜。
ちくしょ〜。


まぁ、その時には、ボクの手元にも確実にあるんでしょうけどね…。



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