ヴォンッ…ヴォン……ヴォン、ヴォンッッ…ヴォォォォォォォォォォォォンンン!!

ズッダッ、ズッダッ、ズッダッ、ズッダッ、ズッダッ
ドネネ、ネノネノネノネノネノネノッ、ドネネ、ネノネノネノネノネノネノ、デデンッ…デデンッ…デデンッ…デデンンッッ…
(↑分かると思うけど、トゥルースね)

Mclaren MP4-23 ついに完成!!

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一昨年の暮れに始めた週刊マクラーレンだけど、ようやく完成にこぎ着けた。

開幕戦にギリギリ間に合いましたよ、ウイットマーシュボス!
(…間に合ってない?)

それにしても、今回の模型作りは1年以上に渡る、それは長く苦しい道のりだった。


途中経過も記事に書いてきたけど、想像とは裏腹に神経をすり減らす作業の連続で、作るのが楽しかったという印象は薄い。
ブランデー片手にキリキリとネジを締めながら(普段そんなの飲まないけど…)、スタイリッシュに組み立てて行くモノだと勝手に思い込んでいたので、余計にしんどく感じたんだと思う。


だって10万円もする模型だよ?

さぞかし精巧な作りで、技術なんかなくても、大人の余裕で組み立てられると思っちゃうじゃない。

それが、ネジだって針の先ほどの極小のネジを、アタマを潰さないように慎重かつ微妙な力加減で締めなきゃならない。

初っぱなの第1号から脂汗かきながら作業してましたよ、ワタシは…。

「こ…こんなはずじゃねえっっっ」ってさ。


特に最終号のデカール貼りも、予想通り困難なミッションだった。

まるで冗談かと思うほどの細長いラインを一気に貼れとか。
途中で裏返ったりして何回も泣きそうになりましたよ…。

「っっ!誰かちょっとそっち持ってくれっっ」ってさ。

完璧に美しく貼れたというわけじゃないけど、それでもあんなに貼りにくいデカールを、ちぎる事なく転写できたのは奇跡に近いんじゃなかろうか。

最後にリアタイヤのホイールナットを締める場面も感慨深い瞬間だったはずだけど、ナット自体にネジ穴が切ってなくて斜めに締まっちゃったりして、本当に最後の最後まで気の抜けないキットだった。

だけど、そんな苦労の甲斐もあってか、出来上がった1/8 F1マシンは感動的な仕上がりとなった!

キラッキラと複雑に光を反射する銀色のチャンピオンズカーは、殺風景なワンルームマンションの一室において、圧倒的な存在感をカモシ出している。

しかし、見れば見るほど複雑なデザインだよね。

…そのおかげで作るもの大変だったけど。

模型とはいえ細かく作り込まれているので、入り組んだ空力機構まで余す事なく観察できるのがうれしい。
2008年に発売されていたら、フェラーリのクルーも必死になって組み立てていた事でしょう。

テレビで観戦していた時には気付かなかった細かいウイングやらフラップやらもいっぱい見受けられる。
どのパーツをとってみても、空力に対する異常ともいうべき執念を感じとることができ、非常に興味深い。

これは眺めていても、当分見飽きることはなさそうだ。

模型の出来に関してひとつだけ言うなら、一部接着面の角度が悪かったせいか、エンジンカウルが完璧に合わさらないのがちょっと残念。

冒頭で書いた通り、精巧な模型というより “でかいプラモデル” という印象が強いので、こうした細かい部分で整合性がとれないところが唯一不満な点だろうか。


時間も手間もかかったシロモノなので、値段に見合う価値があるかと問われるとちょっと考えてしまうところがあるけど、決して後悔はしていない。

出来上がったクルマは大迫力で見応え十分。
テレビで見る実車同様にキレイでカッコイイ!

なにより敬愛するルイス・ハミルトンが労してチャンピオンを獲得したマシンなんだから、思い入れもハンパないしね。

2008年ブラジル、あの奇跡と感動の最終戦は一生忘れないだろう。
(ちょっと大げさ…)


模型の売り上げなんて、マクラーレンに対してはほんの爪の先ほどの利益貢献かもしれないけど、日本の片隅で暮らすボクも、少しでもF1プロジェクトにつながることができたのなら…と信じて止まない。


完成したクルマは思ったより繊細なパーツも多くて、飾っとくのにも注意が必要そうだ。
専用ケースを買いそびれたのが痛手だったかもしれないけど、できる限り大事に保管していこう。

ありがとう、ディアゴスティーニ

お疲れ様、オレ!