4月に読む本・ミタ映画

●読み始めた本
『センスいいね!と言われる思考術』トミタ・ジュン/著
センスいいね!と言われたいので。(必死か)


●観た映画
SPACE BATTLESHIP ヤマト(地上波)山崎 貴/監督
VFXがすごそうだったので、劇場で見ようと思ってたんだけど機会がなくて行けなかった。
突然地上波で水曜日くらいにやってたので、しめしめと思って録画してみた。


……ちょっとキツイこと言わしてもらうわ。


とんだB級映画だった。


うわー、こんなこと書いていいんでしょうか。
国民的SF作品ですからね。

なんでこんなに感動できないんだろうか…。

Mr.ビーンじゃないけど、ボク的には10分に1回笑える映画になっちゃってますよコレ。

あの壮大なストーリーを、たった2時間くらいに集約するのは無理があったんですかね。
予算の都合とか “大人の事情” がいっぱいあるんでしょうけど、せっかくお金をかけて作るんだから、せめて前・後編に分けるとかして、じっくり見せる必要があったように思われます。

はるばる銀河の果てまで行って帰ってくる “困難さ” がヤマトのテーマのはずなのに、それがまるで感じられないってのは…。

尺の都合上、一瞬で還ってくるし(泣笑)


最大に残念だったのは、「放射能除去装置(イスカンダル?)」をどうやって持ち帰ったのかまったく分からなかったところ。

ユキの体に乗り移ったままなのか?とか、モヤモヤ考えてるうちにスタッフロール流れ出しちゃって、「えええぇーーーーっ!?」ってなっちゃった。

なっちゃったっていうか、声に出して言っちゃった。

誰かおバカなワタシに教えてください。



いろいろツッコミ所が満載の映画だったけど、おそらく一番ダメだったのは、主人公に感情移入できなかったところだと思う。

これは映画作品としては致命的。

キムタクさんは別に嫌いじゃないしミスキャストだとも思わないけど、なんというか…最後の最後まで古代 進に見えなかった。
キムタクさんは最初から最後までキムタクさんだった。

ちょっと前に『南極物語』のリメイクドラマをやってたけど、視聴率低迷の原因としてキムタクさんのことが批評されていたのを思い出す。
彼は昔から役者として活躍しているけれど、彼の演じるキャラクターはどれも一辺倒で、皆同じ人物像に見えてしまうということなのだ。

キムタクさんが演じているのは、もはや木村拓哉というキャラクターであると。

なるほど、言われてみると分かる気がする。

今回の映画にしても、ヤマトの世界にキムタクさんが入り込んで行って、そのまま主人公に成り代わって芝居しちゃったみたいな、そんな印象をボクは受けたんですな。

彼なりに、彼が演じ得る古代 進を作り上げようとしたんだろうけど、少しやり過ぎてヤマトの世界観を壊してしまったのかも知れない。



やっぱり『宇宙戦艦ヤマト』っていうのは、メカが主役の作品だと思うのよ。

この作品のメインターゲットは当時熱狂したアニメオタクのはずなんで、そんな彼ら(ボク)がワクワクするようなメカ描写だったり艦隊戦だったりを期待していたってのが本音なんですよね〜。

その辺を削り過ぎちゃったので、ボクの目には安っぽいヒューマンドラマにしか映らなかったって事なのかな…。


個人のブログとは言え、我ながらひでぇこと書いてるな〜。

P.S.
他の人はヤマトをどう評価しているのか気になったので、はてなワードからブログを漁ってみた。

いろいろな意見があって興味深いけど、あるブログで TBSのラジオ番組(?)の酷評動画を貼ってくれていて、すごく面白かった。

ボクが感じた違和感は、この人がすべてオモシロおかしく解説してくれている。
非常にスカッとしましたわ。