中国グランプリでもガンガン言っチャイナ編
2012年第3戦中国GPは、近年稀に見る “タイヤ論争” が巻き起こった。
集結した日本最高峰のF1マニア解説陣を尻目に、世界最高峰のドライバー達がセオリーを無視したドライビングでリザルトを引っ掻きまわしたからだ。
今回はカムイが自身最高位の3番グリッドからスタートということで、解説陣もちょっと浮ついた気配。
いつもは冷静かつ公平な喋りを心がけてる右キョちゃんも、“ナショナリズム” 全開でカムイをヒイキし始める。
レース中盤、貪亀マッサ(←ひどい)が作った渋滞にカムイがハマるや否や、
『あぁ…もうマッサとかライコネンとか…本っ当に……邪魔!』
と、耳を疑う一言を発する始末。
周回数とともに、解説陣のイライラが募って行く。
レースも終盤に差しかかり、カムイの前いるライコネンやベッテル達はあと1回タイヤ交換をするはずだと、日本のファン…の中でも特に解説陣がその時を待った。
ヤツらがピットに向かえば、スタートで大きく順位を落としたカムイは、ポジションを取り戻せると計算していたからだ。
…ところがヤツらは、なかなかピットに向かわない。
シビレを切らした川ちゃんの頭上にも、怒りも混じった疑問符が点灯する。
『えーー?? みんな古いタイヤのまんま走り続けて……
…ナニ考えてんだろ!?』
一方の右キョちゃんは、すっかり弱気になり
『そんなの考えたくないけど……このまま(奴らの)タイヤ保っちゃったら…⤵』
…と、泣き言が漏れ出す始末。
そんな右キョちゃんを見かねて、川ちゃんは絶対的な自信を携えながら、超楽観的な一言を言い放った。
『右京さん、右京さん。ダイジョーブ! 今からドッカンと(性能ダウンが)来ますから! 崖が突然ね!』
『ドアを開けたら崖だった、みたいなwww』
予想を遥かに超えて頑張り続けるドライバー達のせいで、すっかり正気を失った川ちゃんは、ワケの分からない例えで視聴者をも混乱の渦へと巻き込んでいくのだった。
結局、日本のファン…の中でも特に解説陣の期待は見事に裏切られ、最後の数周でズルズルと順位を落としながらも限界まで粘ったベッテル達のおかげで、カムイは10位に終わった。
レースが終わって、いつもの通りすっかりテンションダウンした川ちゃんは、どうしてもタイヤマネージメントのことが納得できなかったご様子。
今にもピレリに殴り込みに行こうか…という雰囲気でした。
きっと今週号のF1速報では、世界中のどのジャーナリストよりも、タイヤの事を熱く語るでしょう。