軽くランニングでガンダーラ行ってきた話。

日頃の運動不足を解消しようと、ガンバってランニングなんかをやっているけれど、名古屋城の周りをグルグル走るのもちょっと飽きてきた。
そこで最近は新たなランニングコースを開拓するべく、近所の路地を右往左往しているわけです。
地図を見ていると、押切の交差点からまっすぐ西へ伸びる道を見つけたので、今日は庄内川にぶつかるまでひたすら西を目指して走ってみることにした。

知らない街を散策するのはとっても楽しい。
“走るのって気持ちイイ”なんて境地にはまだまだ達していないボクにとって、そんなちょっとした楽しみがランニングの辛さを多少やわらげてくれる。
2.5kmほど走ると、名鉄線の高架が見えてきた。西枇杷島の駅が近いのか、やたらとゆっくり走っている電車がよく観察できる。電車好きのボクにとって、それだけでもちょっとアガル。
高架をくぐるとすぐに庄内川。川辺を走れないだろうかと、橋を渡ってみると散策路へ降りる階段があった。
そこで一旦休憩し、とりあえず行けるとこまで川辺を走ることにした。

すると、なんということでしょう。
そこは素晴らしいランニングコースだったではありませんか。

(ナレーション:加藤みどり

草しか生えてない何も無い川沿いの道なんだけど、これがハンパなく開放的。
わりと広めの緑地だけど人もそんなに歩いてなくて、暮れゆく太陽を独り占め!なんて気分になっちゃったわけよ。
カメラに収められなかったのが残念なくらい。
草むらにはかわええ小鳥ちゃん達がいっぱいいて、あちこちでチュンチュンとさえずる声が心地いい。
また、振り返れば夕日に照らされて白く輝くN700系新幹線がシューーーッと鉄橋を渡って行く。
電車好き・小鳥好きのボクにとって、まさにパラダイスじゃないですか。

いや、あれですか?
ゴダイゴさんの言うところの、
西にあるというユートピアですか?ここは。
何をそんなおおげさなって思うかもしれないけど、まぁボク的にはそれくらい気持ち良くてテンション上がっちゃったって話なんですわ。


ところが、イイ気分でしばらく走った後、距離を確認しようとすると、
ズボンにつけてた歩数計がない。
あ〜あ、太陽独り占めなんつって浮かれながら走ってるから、スキができたんかな〜ってガックシ。
ガンダーラそんなに甘くないわ。

さっき走った道をもう一度走りながら探してみるけど落ちてない。
川辺に下りたところで再計測をはじめたから、このあたりに落ちてることは間違いないのに。
さっき散歩してた人が居たから連れてた犬がくわえてっちゃったのか〜とか、あそこで昭和さながらに木に登ったり木に石を投げつけたりして遊んでるガキ共に拾われちゃったかな〜とか、あのガキが投げてるの、よく見たら石じゃなくてオレのOMRONじゃね?とかネガティブな思考が頭をよぎる。
よし次は落とさないように腕時計みたいなヤツを買おう。よく本気走りの人たちがチラチラと手を見ながら走ってるアレ良さそうだもんね〜。

なんて若干テンション下がりめでトボトボ歩いてたら、
普通に道端に落ちてた。てへっ。

時計は30分くらい経っていて、距離は0.1kmで止まっていた。
つまりは川辺を走り始めて100m行かないところでもう落っことしてたわけだ。まぁ見つかって良かったけどさ。はぁ〜。

まぁ色々あって疲れたけど、いいランニングコースを見つけたことは確かだ。

なにやら工事中だったんだけど、近々遊歩道が整備されるみたい。
キレイになるのはいいけど、小鳥がいっぱいの豊かな自然環境は壊さないようにしてほしいですな。
また、工事が終わったころ行ってみようかな。
今度はここからさらに庄内緑地公園を目指すロング・ランに挑戦するのもよさそうだ。